語形成
11. 単語の構築
汎語は単語の派生が行えるため、 新しい単語を作ることができます。 使用される接尾辞のほとんどは、 すでに国際的に使用されています。 語源の多くは古代ギリシャ語、ラテン語、アラビア語、ペルシャ語から来ています。
11.1. 品詞語尾
母音の語尾を使って素早く単語を派生させます。 単語の最後の母音は品詞を表します。 単語の語幹は一般的な考えを示し、母音の語尾はその考えのさまざまな表現を 示します: 物(名詞)、説明(修飾語)、行動(動詞)。
以下の母音の語尾で品詞を識別します。
- ‐e は行動の概念と説明の概念から派生した名詞を表します。
- ‐i は形容詞を表します。
- ‐o は副詞を表します。
- ‐a は能動詞を表します。
- ‐u は受動詞を表します。
指定された母音の語尾は、ある品詞から別の品詞を簡単に導き出すことができます。 語尾を別の語尾に変えるだけです。
- 末尾の ‐e は概念を「もの(有機物/無機物)」に変換します。 例えば nile は「青色」を意味します。
- 末尾の -i は概念を説明に変換します。 結果の修飾句は修飾概念と共に別の概念を記述します。 例えば nili dome は「青い家」を意味します。
- 末尾の -a は概念を行動に変換します。 結果は概念を目的語に適用することに関するものです。 例えば nila dome は『家に青を塗る』、つまり「家を青くする」という意味です。
- 末尾の -u は -a と同様の行動を作成します。 唯一の違いは語順が逆になることです。
全ての語尾は、全ての概念に同じ方法で適用できます。
様々な種類の概念の例を以下に示します。
- 具体的な行動
- kitabe 書き込み (名詞)
- kitabi 書かれた、テキストの (修飾子)
- kitaba 書く (能動詞)
- kitabu 書かれる (受動詞)
- 抽象的な行動
- fikre 考え (名詞)
- fikri 考えの (修飾子)
- fikra 考える (能動詞)
- fikru 考えられた (受動詞)
- 説明
- longe 長さ (名詞)
- longi 長い (修飾子)
- longa 長くする (能動詞)
- longu 長くされる (受動詞)
- 道具
- hamar ハンマー (名詞)
- hamari ハンマーの、ハンマーのような (修飾子)
- hamara ハンマーを打つ (能動詞)
- hamaru ハンマーに打たれる (受動詞)
11.1.2. 動詞を導き出す
‐a と ‐u は動詞の語尾です。
- 語幹の概念が行動である場合、その動詞形式は「行動を実行する」ことを意味します。 例えば vide(一見) から vida(見る) を獲得します。
- 概念が説明である場合、その動詞形式は「その質に変わる」ことを意味します。 例えば novi(新しい) から nova(新しくする) を獲得します。
- 概念がもの(有機物/無機物)である場合、その動詞形式は「それを適用する」ことを意味します。 例えば hamare(ハンマー) から hamara(ハンマーを打つ) を獲得します。
11.1.3. 名詞を導き出す
‐e は名詞の語尾です。
語幹の概念が行動である場合、名詞形は行動の結果を意味します。 例えば kitaba(書く) から kitabe(書き込み、文章) を獲得します。
概念が説明の場合、その名詞形はその質の具体的な実例を意味します。 たとえば novi(新しい) から nove(新しいもの) を獲得します。
11.3に追加の名詞接尾辞を掲載しています。そちらも参照してください。
11.1.4. 形容詞を導き出す
‐i は形容詞と形容動詞の語尾です。
語幹の概念が説明である場合、その形容詞の形は「語根の状態にあるもの」を意味します。 例えば nov‐(新しいことを表す) は novi(新しい) を獲得します。
概念が行動である場合、その形容詞の形は行動によって生成される状態を意味します。 例えば loga(話す) から logi(口頭の) を獲得します。
概念がもの(有機物/無機物)である場合、その形容詞の形は「語根のようなもの」を意味します。 例えば名詞(以下、語尾のない単語は11.1.5を参照) insan(人間) から形容詞 insani(人間の) を獲得します。
語根が場所を表す単語の場合、その形容詞の形は「その場所からのもの」を意味します。
irania イラン, irani イランの
pakistan パキスタン, pakistani パキスタンの
amerike アメリカ, ameriki アメリカの
europe ヨーロッパ, europi ヨーロッパの
asia アジア, asi アジアの
11.1.5. 語尾のない単語
一部の単語には語尾に母音がありません。以下がそのルールです:
- 動詞の語尾は常に ‐a か ‐u です。
- 形容詞/形容動詞の語尾は大半が ‐i です。 最も一般的な形容詞 bon, mal, lil, day は例外です。
- 名詞は硬い子音(例: supe, pede, yuke)と子音 群(例: cante, poste, zebre)に終わりがありますが、 柔らかい子音(例: cay, maw, man, fem, hotel)の後にはありません。 (訳注:意味不明。破裂音等の発音の種類を指しているのだろうか)
例えば「人間」は insane ではなく insan を使います。 同様に「良い」は boni ではなく bon を使います。 但し、全ての単語の語尾に母音を使う事を汎語は許しています。 柔らかい母音で終わる名詞の語幹に母音を必要としないのは、作者による芸術的な選択です。
11.2. 複合語
2つ以上の単語を組み合わせて複合語を作れます。 最後の単語は複合語で最も意味のある単語であり、 その前に来る単語は最後の単語を修飾するだけです。
複合語は語幹(単語から品詞語尾を除外したもの)で構成され、これらは結合母音 ‐o‐ によって結合されます。 3つ以上結合する場合も前述のルールに則って単語を結合していき、最後に品詞語尾を追加します。最後に追加する品詞語尾は11.3で解説する接尾辞になる場合もあります。
例1) kanosuy(涙)
kan (目)
+ suy (水)
____________
= kanosuy (目の水→涙)
例2) termometer(温度計)
terme (温度)
+ meter (計測機器)
____________
= termometer (温度計)
結合される側の単語が母音で始まる場合は ‐o‐ を使いません。
dew (神)
+ iste (提唱者、主義者)
____________
= dewiste (有神論者)
結合する側の品詞語尾は除外されます。
pace (平和)
+ iste (提唱者、主義者)
____________
= paciste (平和の支持者、平和主義者)
11.3. 一般的な接尾辞
11.3.1. -bli 可能性形容詞
可能性を表します。動詞の語尾に連結します。
vidabli 表示可能な
vidubli (誰かが)見ることができる
11.3.2. -er 実行名詞/道具名詞
行動を起こす側の名詞を作ります。行動を実行する人、または道具を表します。
loga 話す → loger 話す人
beka 焼く → beker 焼く人
lida 導く → lider リーダー、先導者
filsofa 思慮する → filsofer 哲学者
komputa 計算する、データ処理する → komputer コンピューター
morta 殺す人 → morter 人殺し
派生語は語根とより緩やかに関連付けることができます。
sapate 靴 → sapater 靴職人
muskete マスケット銃 → musketer 銃士
kase レジ → kaser レジを打つ人
11.3.3. -ia 集合名詞/抽象名詞
集合名詞を作成します。 これは語根全体で名前が付けられた要素のグループを示します。 (訳注:学習し初めは能動詞の ‐a と紛らわしいが、能動詞が ‐ia で終わることはないため、慣れると判別できるようになる)
insan 人間 → insania 人類、グループとしての全ての人間。
kristi キリスト教徒の → kristia キリスト教、グループとしての全てのキリスト教徒。
filosofi 哲学の、哲学に関する → filosofia 哲学者、知恵の規律。
この語尾は地名、特に国名によく見られます。 但しこの接尾辞は体系的ではないため必須ではありません。 ‐ia で終わらない国名もたくさんあります。
arabi アラブ、アラビア人の → arabia アラビア
rusi ロシアの、ロシア人の → rusia ロシア
turki トルコ人、トルコの → turkia トルコ
asia アジア
indonesia インドネシア
italia イタリア
また抽象的な名詞の多くは ‐ia で終わります。
novi 新しい → novia 新しさ、新規
huri 解放された → huria 自由
行動名詞/道具名詞(-er)の後に追加すると作業場所を表します。
bekeria パン屋
fateria 工場
sapateria 靴屋
11.3.4. -is- 使役接尾辞
使役動詞を作ります。
jana 知る
janisa 知らせる
nota 忠告する
notisa 通知する
11.3.5. -ist- 傾向接尾辞
特定の方法で行動または思考する傾向があるか、 特定の政治・社会思想、もしくは宗教に従う傾向がある人を表します。
dew 神
dewiste 有神論者(1つまたは複数の神の存在を信じる者)
dewisti 有神論の、有神論的な
dewistia 有神論(1つまたは複数の神の存在を信じる考え)
11.3.6. -ul- 反意接尾辞
動詞の意味を逆にする動詞を作ります。否定を意味する単語を作るためのものではありません。
noda ~を結ぶ → nodula ~をほどく
tapa 差し込む → tapula 抜く
11.4. 機能語
機能語は単語を複雑な文にまとめるのに役立つ単語で、 新しい単語が追加されることは非常に稀です。 機能語は内容語とは定義上異なり、 言語構造の外の世界にある物事を指す開かれた語群です。
機能語には以下の特徴があります:
- 単語は1つの子音と1つの母音で構成されています。
- 子音は単語の一般的な考え方を示します。
- 母音は次のような構造的な意味があります:
- ‐e は代名詞を表します。
- ‐i は決定詞または修飾子を表します。
- ‐a は前置詞を表します。
- ‐u は後置詞を表します。
| 概念 | -a (形容詞) | -e (名詞/代名詞) | -i (修飾子) | -u (後置詞) | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 一人称代名詞 | me 私 |
mi 私の |
||
| 2 | 二人称代名詞 | te あなた |
ti あなたの |
||
| 3 | 三人称代名詞 | le 彼、彼女、それ、その人 |
li 彼の、彼女の、それの、その人の |
||
| 4 | 再帰代名詞 | ze (彼/彼女/それ/その人) |
zi (彼の/彼女の/それの/その人の) 自身の |
||
| 5 | 疑問文 | ke 何? |
ki どちら? |
||
| 6 | 近指示詞 | ye これが/これを |
yi この |
||
| 7 | 遠指示詞 | we それが/それを |
wi あの |
||
| 8 | 否定/無 | na 無い |
no いいえ |
nu 少ない |
|
| 9 | 肯定/存在 | sa ~に、~で |
si はい |
su ~に満ちた |
|
| 10 | 所持 | da ~の |
du ~の |
||
| 11 | 地点 | pa ~へ |
pu ~行きの |
||
| 12 | 起源 | ca ~から、~以来 |
cu ~からの、~以来の |