パンドゥニアの文法

1. 概要

1.1. はじめに

このページではパンドゥニアの単語の種類と単語の順序の型式を学びます。 但しこの文法を読まずにパンドゥニアを学ぶ事は可能です。 例えばフレーズ集や辞書の助けを借りてです。

すべての語学教師は生徒が慣れていない区別をしなければならないとき、 言語を学ぶのがより難しくなることを知っています。 そのため学生は不規則なスペル、大文字小文字の変容、必須時制、アクセント、 名詞と形容詞の一致、敬語の変容、子音と母音の調和、必須の性別の区別などの 問題を抱えているのです。

パンドゥニアを学ぶのは難しくありません。 前述の複雑さはありません。 代わりに単純で規則的な文法、比較的単純な語彙、単純な音声表記があります。

1.2. 品詞

品詞は文法上の性質や振舞いに基づく語の分類です。 大半の品詞は単語の末尾、特に最後の母音で示されます。これを品詞語尾と言います。 例えば ‐a で終わるほとんどの単語は動詞です。

品詞は大きく分けて内容語と機能語に分類されます。 内容語はほとんどの情報と意味を伝えます。 機能語は文法に必要なものです。 内容語がなければ意味のあることを言えませんが、 特に長い文では内容語をまとめるために機能語が必要です。

パンドゥニアの主な内容語は名詞、動詞、修飾詞です。 同様に主な機能語は代名詞、限定詞、前置詞、後置詞です。

内容語の品詞語尾は以下のようになっています:

例えば log‐ は名詞 loge(話) の語幹です。語幹とは品詞語尾を除いた単語の基本構成を表します。 形容詞では logi(口語の、口頭の)、副詞では logo(口頭で)、 能動詞では loga(話す)、受動詞では logu(話された) となります。

機能語の品詞語尾は 以下のようになっています:

例えば k‐ は疑問代名詞 ke(何) の語幹です。 副詞では ko(どのように)、限定詞では ki(どちら) になります。

数詞の1~9および0は母音で終わりません。

固有名詞はパンドゥニアの品詞語尾に従う必要はありません。 そのため上記の品詞語尾を持っているとは限りません。 たとえば Marie(マリー) という名前はパンドゥニアでは mari になりますが、 単語は名詞として扱われ、形容詞としては扱われません。 これは混乱を招くかもしれません。 混乱を避けるために名詞語尾を使うよう名前を変更することを推奨します。 もしくは mari-san のように名誉接尾辞 san を使います。

1.3. 基本ルール

これらはパンドゥニアの基本ルールです。 ページの後半で詳しく説明していきます。

  1. 綴りは発音に忠実です。
  2. アクセントは単語の最後の子音の前の音節に置かれます。
  3. 単語は語幹と1つ以上の接尾辞で構成されます。 最後の接尾辞は単語が属する単語の種類を表します。
  4. 形容詞は ‐i で終わります。 例) novi = 新しい
  5. 副詞は ‐o で終わります。 例) novo = 新しく、新たに
  6. 能動詞は ‐a で終わります。 例) me loga = 私は話します。
  7. 受動詞は ‐u で終わります。 例) le logu = それは話されています。
  8. 名詞は ‐e, ‐ia または品詞語尾なし(子音)で終わります。
  9. 名詞は対象や修飾詞によって単語が変化することはありません。
  10. 形容詞は修飾する単語の前に置きます。 ごく一部の例外を除いて形容詞は ‐i で終わります。
    • 例) rapidi loge = 早口の演説
  11. 副詞は動詞、形容詞、他の副詞、および文全体を修飾します。 修飾する単語の前に来るか、文の最後に来ます。 ごく一部の例外を除いて副詞は ‐o で終わります。
    • 例1) vero rapidi loge = とても早口の演説
    • 例2) te loga bono. = あなたはよく話します。
  12. ‐a で終わる動詞は能動的(=能動詞)であり、 動作の対象が動詞の直前にあることを示します。
    • 例) me niama aple. = 私はリンゴを食べます。
  13. ‐u で終わる動詞は受動的(=受動詞)であり、 動作の対象が動詞の直前にあることを示します。
    • 例) aple niamu. = リンゴは食べられた。
  14. 依存文では 他動詞の目的語が次の動詞の主語として機能します。
    • 例) me pliza te dona pese. = 私はあなたにお願いします + あなたはお金を与えます = 私はあなたがお金をくれるようお願いします。
  15. 代名詞の対象が明確で、冗長に感じる場合は省略できます。
    • me eska te baxa pandunia? → eska te baxa pandunia? = あなたは パンドゥニアを話せますか?
    • me pliza te loga mingo. → pliza loga mingo. = はっきりと話してください。
  16. 複合語は複数の語幹を並べて形成されます。 結合される単語が母音で始まる場合を除き、結合母音 ‐o‐ が語幹の間に挿入されます。
    • 例1) hur‐(自由) + ist‐(提唱者) → huriste(自由主義者)
    • 例2) post‐(郵便) + gany‐(得る) + sanduk‐(箱) → postoganyosanduke(郵便受け)

2. 名詞

2.1. 活用はありません

名詞はものに名前を付ける品詞です。 他の品詞同様に活用はありません。 単数/複数、定型/不定型、どのような場合でも同一の単語が使われます。

petre – 石、その石、複数の石、その複数の石
meze – テーブル、そのテーブル、複数のテーブル、その複数のテーブル
kurse – 椅子、その椅子、複数の椅子、その複数の椅子
suy – 水

数詞と明確さは議論の初期段階及び一般的な知識としてよく知られています。 例えば sole は通常「太陽」を表し、 lune は唯一の太陽と月である「月」を表します。 (訳注:SFのような複数の惑星系が出ない限り、 solelune はその文章の世界観が示す単一の太陽と月を表す)

2.2. 数量の表し方

数が1つであってもたくさんであっても影響を受けません。 必要に応じて数詞で表す事も出来ます。

kurse – 椅子、複数の椅子
un kurse – 1つの椅子
dul kurse – 2つの椅子
tin kurse – 3つの椅子
pol kurse – たくさんの椅子

2.3. 性別

文法上の性別表現はありません。

明示する場合は一部の単語を使って表現できます。 たとえば fem は女性で、 man は男性です。


3. 修飾詞

修飾詞は別の単語に品質や説明を追加する品詞の総称です。 例えば「良い」、「悪い」、「大きい」、「速い」がそうです。

3.1. 名詞の修飾

形容詞は名詞を修飾します。 通常 ‐i で終わり、名詞の前に置かれます。

novi gare – 新しい車、複数の新しい
rapidi gare – 速い車、複数の速い
day meze – 大きなテーブル、複数の大きなテーブル
gawi meze – (高さが)高いテーブル、複数の(高さが)高いテーブル
bon kurse – 良い椅子、複数の良い椅子

複数の形容詞で同一の名詞を修飾できます。

lil novi gare – 少し新しい

形容詞は名詞の後に置くこともできます。 多くの場合そのフレーズは完全な文として読むことができ、何らかの動詞が暗示されていると言えます。

gare novi. – その車は新しい。
bagre rapidi. – その虎は(走るのが)速い。

勿論両方の名詞を修飾することもできます。

novi gare rapidi. – この新しい車は速い。

3.2 動詞の修飾

副詞は動詞または別の修飾詞を修飾する単語です。

副詞は ‐o で終わり、 動詞の前または文の終わりに置かれます。

me bono sona. – 私の眠りは良い。
me sona bono. – 私はよく眠る。
te baxa pandunia bono. – あなたは上手にパンドゥニアを話す。

3.3. その他の修飾詞の修飾

修飾詞はその他の修飾詞を修飾することもできます。 例えば形容詞の day(大きい) と lil(小さい) は名詞を修飾し、副詞の dayo(とても) と lilo(いくらか/少し) は動詞や形容詞を修飾します。

day ren – 大柄の
lil ren – 小柄な
sundari ren – 美しい

dayo sundari ren – とても美しい
lilo sundari ren – いくらか/少し美しい

3.4. 比較

修飾詞を比較できます。

接続語 ko は副詞を比較条件に割り当てます。

me si max bon ko te. = 私はあなたよりも優れています
te loga samo bono ko me. = あなたの話し方は私と同じくらい良い


4. 数詞

数値は数字や他の数詞で表せます。 それらは修飾する単語または句の前に置かれます。

un xing – 1つの星
dul xing – 2つの星
tin xing – 3つの星
xaw xing – 少しの星
multi xing – たくさんの星

un day kurse – 1つの大きな椅子
dul day kurse – 2つの大きな椅子
tin bon kurse – 3つの良い椅子

序数は修飾する単語の後に置きます。

fen un最初のパート(パート1)
fen dul2番目のパート(パート2)
fen tin3番目のパート(パート3)

基本的な数詞:

大きな数詞は単に数詞を1つずつ並べることで 簡単に表現できます。

999を超える数値は国際単位系の倍数を使用できます。 例えばキロは千の倍数を表します。

文脈から対象の数がいくつなのか推測可能な場合があります。 例えば sole(太陽) は、太陽が1つしかないため普通は1つの太陽のみを指します。

5. 代名詞

5.1. 人称代名詞

代名詞は名詞と名詞句を置き換えることができます。

me – 私
te – あなた
le – 彼、彼女、それ、その人
mome – 私たち
tote – あなたたち
lole – 彼らは、彼女らは、それらは、あの人たちは

5.2. 再帰代名詞

文の目的語が主語と同じ場合に使われます。

ze – (対象の主語)~の

注: ze は全ての人称代名詞に対して使え、英語のような人称による使い分けはありません。 日本語では明示する場合を除いて省略されることがほとんどです。「私は服を着た」を「私は私の服を着た」とは言いません。

me vida ze. – 私は自身を見ます。
le vida ze. – 彼女/彼/その人は自身を見ます。
mome vida ze. – 私達は自身を見た。
lil maw lisanocupa ze. – 小さな猫は自身(の体)を舐めた。 (訳注:lisanocupa 舐める)

5.3. 指示代名詞

対象を特定するのに使われ、距離に応じて以下の2つを使い分けます:

ye – これが、これを (近距離)
we – それが、それを (遠距離)

me wana ye. – 私はこれが欲しいです。
le wana we. – 彼/彼女/その人はそれを望んでいます。

修飾詞として機能する時(名詞の前に置く時)は ‐i で終わります。 (訳注:日本語にすると前項とは意味が変わってしまう点に注意)

yi maw – この
wi maw – あの

5.4. 疑問代名詞

ke は汎用の疑問代名詞です。 それは「誰」と「何」を意味します。

ke? – 「誰?」または「何?」

ki は形容詞の疑問代名詞です。 複数の対象に対して「どれ」を意味します。

ki xey? – どっち?(どちらのもの?)
ki ren? – (複数の人に対して)どちらの人?
ki zamane? – 時に?
ki yange? – どんなマナー?

副詞の疑問代名詞は ko です。 「どのように」、「どのくらい」を意味します。

ko novi? – どれくらい新しい?
ko kosti? – どれくらい(費用が)かかる?
ko pol? – いくつ(=個)?
ko day? – どのくらい大きい?
ko lil? – どのくらい小さい?

te tena ko day maw? – あなたはどのくらいの大きさの猫を飼っていますか?


6. 動詞

6.1. 動詞とは

動詞は行動や発生を表します。 例) 見る、食べる、話す、考える。

動詞には行動を起こす側と行動を受ける側がいます。 行動を起こす側は行動を実行もしくは行動を引き起こします。 行動を受ける側は行動の影響を受けるか行動を体験します。

パンドゥニアには2種類の動詞があります: ‐a で終わる動詞と ‐u で終わる動詞です。 語尾は文中で行動を起こす側と行動を受ける側の順位を決定します。 これは文の構造が動詞の種類に依存することを意味します。

簡単に言えば、文末の ‐a は次のことを意味します:
動詞の直前に何かがあれば、それは行動を起こす側です。
動詞の直後に何かがあれば、それは行動を受ける側です。

そして文末の ‐u は次のことを意味します:
動詞の直前に何かがあれば、それは行動を受ける側です。
動詞の直後に何かがあれば、それは行動を起こす側です。

例)
me safa. – 私は掃除をします
me safa kamare. – 私は部屋を掃除します
kamare safu. – 部屋は綺麗になった(掃除された)
kamare safu me. – 部屋は私によって綺麗になった(掃除された)

‐a‐u は互いに逆の語順を示しています。 ‐a で終わる動詞は能動的行動です。 ‐u で終わる動詞は受動的行動です。

6.2. 能動詞

‐a で終わる動詞は能動詞と呼ばれます。 語順は「S(主語)-V(動詞)-O(目的語)」です。

能動詞の主語は動詞が表す行動を実行します。 それは行動を起こす側です。 行動は目的語に対して実行されるため、 目的語は行動を受ける側です。

例:
te vida ke? – あなたは何を見ますか?
me vida lole. – 私はそれらを見ます
te beka pang. – あなたはパンを焼きます

6.3. 受動詞

‐u で終わる動詞は受動詞と呼ばれます。 語順は同じく「S(主語)-V(動詞)-O(目的語)」です。 但し主語と目的語の役割は能動詞とは異なります。

受動詞の主語は動詞で示される行動を受けます。 目的語は行動の出所です。 (訳注:SはOによってVされる)

例:
pang beku te. – パンはあなたに焼かれます
pakse domisu arbe. – 鳥は木を(住処として)提供されています
te suku me. – あなたは私に愛されています


7. 文章

7.1. 観察

観察は最も単純な文構成です。 聞き手が注目する1つの単語のみで構成されていることがあります。

maw! – 猫だ!
barxa! – 雨が降っている!

7.2. 静的文章

7.2.1. 名詞または代名詞の主語

通常、文は主語と述語で構成されます。 最も単純な文では主語は名詞または代名詞であり、述語は形容詞または名詞です。

me bon. – 私は元気です。
le novi. – それは新しい/新品です。
le sarah. – 彼女はサラ(人の名前)です。
sarah bon. – サラ(人の名前)は元気です。
petre day. – この石は大きい。
meze novi. – このテーブルは新しい/新品です。

no が追加されると否定文になります。

me no bon. – 私は気分が優れません。 (訳注:「元気がない」では不自然)
le no novi. – それは新しくない/新品ではない。
le no sarah. – 彼女はサラ(人の名前)ではありません。

文章スタイルや便宜上、 肯定文の述語の前に si(はい) を追加することもできます。 文構成は否定文に似ています。

sarah si bon. – サラ(人の名前)は元気です。
petre si day. – その石は大きいです。
meze si novi. – そのテーブルは新しい/新品です。
meze no purani. – そのテーブルは古くはありません。

二人称代名詞を sino と組み合わせることもできます。

me si le. – 私は彼/彼女です。
me no te. – 私はあなたではありません。

7.2.2. 形容詞と主語

同じ事が2つの形容詞にも言えます。

jovani si sundari. – 若いことは美しい。
novi no purani. – 新しいもの/新品は古くありません。

7.2.3. 動詞と主語

動詞を主語としては使えません。 もし動詞が頭に来る場合、指示詞の ye を本文(動詞を説明する節)の前に置きます。

canta, ye bon. – 歌うこと、それは良いです(=歌うことは良いです)。

7.2.4. ~することが

英語の「~することが(to be)」に相当する動詞は使いません。

7.3. 能動文

能動文とは、主語が動詞によって目的語に示された行動を実行する文です。 能動的な参加者としての主題に焦点が当てられています。 正しい語順は「S(主語)-V(動詞)-O(目的語)」です。

能動詞は全て ‐a で終わるため、簡単に識別できます。

次の文はSVO順です。

me niama aple. – 私はリンゴを食べます
me vida te. – 私はあなたを見ます

7.4. 受動文

受動文では、 文の焦点は行動を受ける主語にあります。 つまり主語は文の主題です。 多くの場合、行動を起こす側のことは全く言及されていません。

受動詞は全て ‐u で終わります。 語順は「S(主語)-V(動詞)-[O(目的語)※任意]」で、 より正確に表現するなら「S(行動を受ける側)-V(動詞)-[O(行動を起こす側)※任意]」です。

te vidu. – あなたは見られています。
musike audu. – 音楽が聞こえています。 (訳注:無造作に流れる音楽を知覚しているだけなので「聴く」とはならない)
pang beku. – パンが焼かれています。
kope parcu. – コップが壊されています。

行動を起こす側は前置詞 da の有無に関わらず動詞の後に言及できます。 (訳注:まだ前置詞の解説はしていないので、この部分は飛ばして後で戻ってきてください)

te vidu me. - あなたは私に見られています。
te vidu da me. - あなたは私によって見られています(?)。

受動詞は英語のように能動的な動詞の意味に翻訳されることがあり、 suku で時々起こります。 その場合、「喜ばせられる(受動)」は「好みである(能動)」を意味します。 何故なら喜ばせる方向は、喜ぶ原因となる対象(目的語)から喜びを享受する側(主語)だからです。 (訳注:Sが喜ぶ対象Oに一から十まで行動を起こさないといけない「好み」は suka で、ある程度行動したらOが勝手にSを満足させてくれる「好み」は suku を使うということだろうか。以下に挙げたTVゲームの例ではゲームの内容やプレイする人の主観で能動度と受動度が変わってしまい、どちらを使うべきか判断に迷う事態が生じやすい)

me suka telovideogeme. - 私はTVゲームが好きです (「好き」を享受するには強い能動的な行動が必要)。
me suku telovide. – 私はTVが好きです (「好き」を享受するのにほぼ受動的な行動しか取らない)。

7.6. 依存文

7.6.1. 基本的な依存文(SVOVO)

依存文の語順は次の通りです:
S(主語)-V1(動詞)-O1(目的語)-V2(動詞)-O2(目的語)

O1には2つの役割があります。 V1の対象であり、V2のS(主語)でもあります。

me wana te niama vejete. – 私はあなたが野菜を食べることを望みます/要求します。

上の例では me wana の目的語は te です。 同時に te は次の述語 niama vejete の主語として機能しています。 つまり te は文全体の依存語となります。

7.6.2. 仮定法

「もし◯◯ならば××だ」のような文は、動詞 aga を使って表します。

me aga maw sona holoden. – もし私が猫なら、一日中寝ています。 (訳注:holoden=holi den(全ての日中=一日中)、 sona 眠る)
predoden ne aga barxi pas gowa wayoniame. – もし昨日雨ではなかったら、ハイキングに行っていました。
badoden aga soli wil nata sa samude. – もし明日晴れなら、海で泳ぐでしょう。 (訳注:badoden=badi den(明日)、 nata 泳ぐ)
me ne aga pas tenu dom predoden wil ablo infeksa novokoronovirus zayoden. – もし私が昨日家にいなかったら、今日新型コロナウイルスに感染していたかもしれないでしょう。 (訳注:infeksa 感染する、 novokoronovirus=novi korone virus(新型コロナウイルス))

7.7. 連続動詞

次の文には動詞が複数使われているものがありますが、 それらは全て同じ主題を対象としています。

  1. me gowa dome. – 私は家に帰ります
  2. me abla gowa dome. – 私は家に帰ることができます
  3. me wana abla gowa dome. – 私は家に帰ることができることを望みます。 (=私は家に帰りたいです)

7.8. 代名詞の省略

特定の文では簡潔にするために代名詞は省略されます。 これは特に命令文と要求文で行われます。

7.8.1. 小依存文(VOVO)

me eska te baxa pandunia. – パンドゥニアを話せますか。
eska te baxa pandunia? – パンドゥニアを話せますか。

7.8.2. 小依存文(VVO)

me pliza te laya dome. – 帰ってきてくれませんか。
pliza laya dome! – 帰ってきてください!


8. 接続語

8.1. 基本的な接続語

  1. e および(and) 2つの類似した単語/フレーズを接続します。
  2. o または(or) 2つの代替する単語/フレーズを接続します。
  3. a しかし(but) 前の単語/フレーズとは対照的または 矛盾する単語/フレーズを接続します。

me suku maw e waf. – 私は猫犬が好きです。
me suku maw o waf. – 私は猫犬が好きです。
me suku maw a no waf. – 私は猫が好きです、犬は嫌いです。


9. 接辞

9.1. 肯定と否定

9.1.1. 肯定

si は肯定を表し、 no は否定を表します。 si は何らかの存在を肯定しますが、 no はそれを否定します。 つまり si は「~になる」、「ある(存在)」を表し、 no は「~にならない」、「ない(存在)」を意味します。

これらを省略した場合は肯定を意味するので、必ずしも si は必要ではありません。 しかしながら状態を表す表現としては便利です。

me si ren. – 私は人です (人であることを肯定します)。
le si novi meze. – それは新しい/新品のテーブルです (新しいテーブルであると肯定します)。

9.1.2. 否定

前項のような文は no で簡単に否定できます。

me no ren. – 私は人ではありません
le no novi meze. – そのテーブルは新しくありません

no は何かを否定するために使われ、 常に次の単語が影響を受けます。 否定の位置によっては否定の範囲が異なる場合があります。

me vida te. – 私はあなたを見ています
me no vida te. – 私はあなたを見ていません
me vida no te a lole. – 私にはあなたではなく彼らが見えます。

me pliza te safa kamare. – 私はあなたに部屋の掃除を頼みます
me no pliza te safa kamare. – 私はあなたに部屋の掃除を頼みません
me pliza te no safa kamare. – 私はあなたに部屋の掃除をしないよう頼みます。

sino は質問の回答にも使われます。

eska te vida me? – 私が見えますか?
si. (me si vida te.) – はい(あなたが見えます)。
no. (me no vida te.) – いいえ(あなたは見えません)。

否定的な質問に対する回答は質問文全体に対してではなく、動詞のみに対して si または no が適用されるように回答します。これは英語と同じで、質問文全体に対して「はい/いいえ」で回答する日本語とは反対です。注意してください。

eska te no vida me? – 私が見えませんか?
si. (me si vida te.) – はい(あなたは見えます)。 = いいえ、見えています。
no. (me no vida te.) – いいえ(あなたは見えません)。 = はい、見えていません。

9.2. 所有格

duda は、名詞、形容詞、または動詞のフレーズと名詞を結びつけて修飾するために使われます。 du は修飾する単語またはフレーズを修飾される単語に結びつけます。 da は逆に、修飾される単語を修飾する単語またはフレーズに結びつけます。

9.2.1. 所有

所有格は名詞または代名詞に使えます。

du は英語の 's(~の) のように働き、 前の単語が後ろの単語を所有します(A du B = AのB)。

maria du mame – マリア(人の名前)
maria du mame du dome – マリア(人の名前)

da は英語の of(~の) のような働きをします。 du とは逆に、後ろの単語が前の単語を所有します(A da B = BのA)。

mame da maria – マリア(人の名前)の
dome da mame da maria – マリア(人の名前)

duda は人称代名詞としても 使えるため me du dome / dome da me (私の家) と 言うこともできますが、 短い所有代名詞で mi dome(私の家) と するのが望ましいです。

9.2.2. 名詞句による修飾

形容詞などの単語を名詞に結びつけることもできます。 名詞の詳細が得られ、修飾される名詞が所有格の前後どちらにあるかが明確になります。

修飾助詞は2つ以上の単語からなる複雑な形容詞を作るのに役立ちます。

rozi rang du labe – 薔薇色の
samani rang du kan – 空色の

または逆の順序で:

labe da rozi rang – 薔薇色の
kan da samani rang – 空色の

所有格は数量を表すフレーズを作るのにも役立ちます。

un sake du patate – 1袋ジャガイモ
dul sake du patate – 2袋ジャガイモ
max sake du patate – より多くジャガイモの袋

dudaフレーズを結びつけることに注意してください。 同じフレーズでも所有格の有無で意味が異なることがあります。

max sundari fule – より美しい
max du sundari fule – より多く美しい花

9.2.3. 動詞句による修飾(修飾節)

動詞と動詞句は dadu を隣に置くことで修飾節になります。 行動を起こす側と受ける側の単語の位置は宣言文と変わりません。

宣言文:
maw vidu me. – 猫は私に見られます

相当する修飾節 (修飾語A da 修飾節B = B節A):
maw da vidu me私に見られる

注: da が英語の関係代名詞 which, that, who, whom と同じ役割があるように見えますが、 修飾節(上記の場合は動詞句 vidu me)を修飾語(上記の場合は maw)に結びつける所有格に過ぎません。

反対の語順は da で、動詞は ‐a で終わります。

宣言文:
me vida maw. – 私は猫を見ます

相当する修飾節 (修飾節A du 修飾語B = A節B):
me vida du maw – 私の見る猫。

動詞の品詞語尾に注意してください。それには重要な意味があります。

maw vida du man – 猫を見る
maw vidu du man – 猫に見られる
maw da vida man – 男を見る
maw da vidu man – 男に見られる

注: パンドゥニアは単語を様々な順序で並べることができます。 原文では自然に聞こえても、他の言語に翻訳すると不自然に聞こえる場合があります。

9.2.4. 設置詞による修飾(設置節)

前置詞や後置詞の対象に9.2.3で解説した修飾節を使うことも出来ます (訳注:まだ解説していない前置詞/後置詞が使われているのでこの項は飛ばして後で戻ってきてください)

9.2.4.1. 前置詞節

前置詞 sa, na, ca, pa を使えば文末に修飾節を置くことができます。

me safara pa du site si teli. – 私が旅で向かう(その)都市は遠い
me zay kibata sa du yi karame si novi. – 私が(書くために使って)書いているこのペンは新しい

前置詞句との混同に注意してください。前置詞句には所有を表す du はありません。

me zay kibata ca yi karame si novi. – 私はこのペンが新しいので書いています。
me raya ca le ne laya. – (私は)その人は来ないと思います。

9.2.4.2. 後置詞節

後置詞 su, nu, cu, pu を使えば文頭に修飾節を置くこともできます。 一般的な文章ではほとんど使われません。

site da pu me safara si teli. – 私が旅で向かう(その)都市は遠い
site da, pu me safara, si teli.
site si teli da pu me safara.

yi karame da su me zay kibara si novi. – 私が(書くために使って)書いているこのペンは新しい
yi karame da, su me zay kibara, si novi.
yi karame si novi da su me zay kibara.

後置詞句との混同に注意してください。後置詞句には所有を表す da はありません。

yi karame si novi cu me zay kibata. – 私はこのペンが新しいので書いています。
le ne laya cu me raya. – (私は)その人は来ないと思います。

9.2.5. フレーズによる修飾

どのフレーズでも同じ名詞を修飾することができます。 修飾された名詞は修飾したフレーズの先頭に移動して da で区切るか、修飾したフレーズの末尾に移動して du で区切ります。

me serca me paso abla laxa du eni xey. – 私は何かの物を探しています。私は何かの物を置き忘れたかも知れない。 → 私は忘れ物を探しています。

複雑な文章の場合はフレーズ末尾への名詞の移動が難しいこともあります。 フレーズのどこに置くのかが明確な場合は前記の移動ルールに必ずしも従う必要はありませんが、 完全に文を並べ替えた方が理解しやすい場合もあります。

lole darsogura loke da me no eureka sa karte. – 彼らは私が地図上で見つけられない場所を教えてくれました。 (訳注:darsogura 教える)
me raya mome xudu eska lole tema liga momi partia. me cana lole du liste. – 彼らがパーティに参加するか尋ねるべきと私は思い、(私はその)一覧表を作った。

9.3. 助詞

助詞は聞き手との関係で話し手が自分の発言について何を考えているかを示します。 多くの言語で一般的に使われ、特に 中国語や日本語などの東アジア言語では良く使われる事で知られています。

パンドゥニアでは助詞が文の最後の場合、 後に続く単語または文全体を修飾します。

plus(~もまた) は英語の also に似た意味を持ちます。

le niama bir plus. – 彼/彼女はビール飲みます。
le niama plus bir. – 彼/彼女はビールも飲みます。
le plus niama bir. – 彼/彼女はビールも飲みます
plus le niama bir. – また、彼/彼女はビールも飲みます

助詞は形容詞では修飾できない代名詞や数詞など、あらゆる種類の品詞を修飾できます。

9.4. 時制詞

パンドゥニアでは必要に応じて時間を時制と相で表現できます。 一般的な時制は pas(過去)、 zay(現在)、 wil(未来、近い将来) です。 形容詞のように働くため、通常は動詞の前に置きます。

me pas tena maw. – 私は猫を飼っていました
a me no zay tena maw. – しかし今は(猫を)飼っていません。
ablo me wil tena maw. – 多分(猫を)飼うでしょう

時制詞を文末に置くこともできます。この場合、時制詞は副詞として文全体を修飾します。

me tena maw pas. = 私は前に猫を飼っていました
a me no tena maw zay. = しかしは(猫を)飼っていません
ablo me tena maw wil. = いずれ(猫を)飼うかもしれません

sa pase(過去には) のように、相(時制を表す修飾句)を使って表すこともできます。

me tena maw sa pase. – 私はかつて猫を飼っていました
a me no tena maw sa zaye. – しかし現在は(猫を)飼っていません
ablo me tena maw sa wile. – 将来は(猫を)飼うかもしれません

注意: どの時制でも動詞は活用されません。 上の例では動詞 tena はどの時制でも同じままです。

時間は必要な場合にのみ言及されます。 時制が変わらない限り段落の冒頭で一度言及すれば済むはずですが、 混乱を招くと判断した場合は文単位で時制を入れても構いません。

9.4.1. 複雑な時制

me gida gare sa pas un dure. = 私は以前車を運転していたことがあります。 (過去完了形。過去のある時期のみの出来事)

me justo sona zay. = 私は眠ろうとしています。 (現在進行未然。今まさにしようとしている)

me justo kaixa panduni darse. = 私は(ちょうど)パンドゥニアの学習を始めたところです。 (現在進行開始。ちょうど今始めた)

me justo fina panduni darse. = 私は(ちょうど)パンドゥニアの学習を終えたところです。 (現在完了形。ちょうど今終わった)

me lewo fina panduni darse. = 私は(既に)パンドゥニアの学習を終えています。 (現在完了形。もう~した)

me wil kaixa panduni darse badoden. = (私は)明日にはパンドゥニアの学習を始めているでしょう。 (未来進行形。未来のある時にしていること)


10. 前置詞/後置詞

10.1. 基本 (時間/空間/場所/起源/終着)

前置詞 後置詞 基本的な意味 訳例
sa su 存在、場所、空間、期間 ~に、~で、~上で、~によって、~の間ずっと(期間に焦点)、~の間に、他
na nu 不在、不足、欠落 無い、いない
ca cu 起源、始まり、原因 ~から、~以来、~なので、~のため
pa pu 行き先、終わり、最終目的 ~へ、~に向かって、~まで

前置詞が前置詞句の始まりです。 単純な前置詞句では代名詞または名詞句によって補完されます。

me sa hotel. - 私はホテルいます。
me sona sa hotel. - 私はホテル眠っています。
me sona ca xame pa sube. - 私は夕方からまで眠っています。 (訳注:例えば「12時まで」と言った場合、英語と同様に12時を含まず11時59分59秒までを指す?)
me safara ca london pa paris. - 私はロンドンからパリ旅をします。
karibo ne zayu GitHub hafize na galte. - ミスのないGitHubリポジトリはほとんどありません。

前置詞は動詞句でも補完できます。 時間の例を示します。

me denga ca te gowa. - あなたが行ってから待っています。
me denga pa te laya dome. - あなたが家に来るまで待ちます。
me denga sa te sona. - あなたが眠る待ちます。

後置詞は文頭に置かれ、後置詞までが後置詞句となります。

sintowi mandire pu me. - 神社私はいます。 (訳注:sintowi=niponi polodewisti=神道の、八百万の神の)
supe cu xame pu me sa dome. - 朝から夕方まで私は家います。

10.1.2. sa

sa は多目的な前置詞です。その基本的な意味は「~に(with)」です。

me libu sa dome.
(私は家と共に立っています)
私は家の側に立っています。 (訳注:日本語では例文からこの邦訳を連想出来ない)

me loga sa pandunia.
(私はパンドゥニアと共に話す)
私はパンドゥニア話します。

me loga sa doste sa pandunia sa telofone.
(私は友達電話パンドゥニアと共に話す)
私は電話友達パンドゥニア話します。

10.1.3. 前置詞としての動詞

一部の動詞は英語の前置詞のように機能します。

me kata pang. - 私はパン切ります
me kata pang, uza caku. - 私は包丁パン切ります

me denga dura dul hore. - 私は(この先)2時間(の間)待ちます。

前置詞として使える動詞を以下に示します:

bada - 従う、後で、前に
dura - 最後まで、~の間ずっと(継続に焦点)、~の時間のために
jungu - 中心になる、~の中で、~に囲まれて、途中で、真ん中で
loka - 占める、位置する、~で
sirka - 取り囲む、周り
supra - 超える、越える、上

10.1.4. 前置詞なしの動詞

パンドゥニアでは英語ほど前置詞は使われません。 多くのフレーズで動詞は前置詞を内包します。

me laya dome. - 私は家帰ります
te sida kurse. - あなたは椅子座っています
le lala kanape. - 彼/彼女はソファー横たわっています
fixe nata dayosamude. - 魚が海泳いでいます
jenger marca daw. - 戦士達が道行進しています

10.2. 状態を表す前置詞

ko は行儀、作法、 様式、形式を表します。

me jana pandunia ko baxi darsogur. - パンドゥニアを語学教師のように知っています

ko は動詞または形容詞を比較条件に関連付けます。 例では jana(知っている)が 動詞であり、 gure(教師) が比較条件です。

ko は形容詞を比較する時にも使われます。

bace si min day ko pape. - その子供は父よりも小柄です。
law pape si sam day ko pape. - 祖父は父と同じくらい大柄です。

上の例は比較級 の max(より多く), min(より少ない), samo(同じ くらい) を pape(父) に関連付けます。

11. 単語の構築

パンドゥニアは単語の派生が行えるため、 新しい単語を作ることができます。 使用される接尾辞のほとんどは、 すでに国際的に使用されています。 語源の多くは古代ギリシャ語、ラテン語、アラビア語、ペルシャ語から来ています。

11.1. 品詞語尾

母音の語尾を使って素早く単語を派生させます。 単語の最後の母音は品詞を表します。 単語の語幹は一般的な考えを示し、母音の語尾はその考えのさまざまな表現を 示します: 物(名詞)、説明(修飾語)、行動(動詞)。

以下の母音の語尾で品詞を識別します。

指定された母音の語尾は、ある品詞から別の品詞を簡単に導き出すことができます。 語尾を別の語尾に変えるだけです。

全ての語尾は、全ての概念に同じ方法で適用できます。

様々な種類の概念の例を以下に示します。

11.1.2. 動詞を導き出す

‐a‐u は動詞の語尾です。

  1. 語幹の概念が行動である場合、その動詞形式は「行動を実行する」ことを意味します。 例えば vide(一見) から vida(見る) を獲得します。
  2. 概念が説明である場合、その動詞形式は「その質に変わる」ことを意味します。 例えば novi(新しい) から nova(新しくする) を獲得します。
  3. 概念がもの(有機物/無機物)である場合、その動詞形式は「それを適用する」ことを意味します。 例えば hamare(ハンマー) から hamara(ハンマーを打つ) を獲得します。

11.1.3. 名詞を導き出す

‐e は名詞の語尾です。

語幹の概念が行動である場合、名詞形は行動の結果を意味します。 例えば kitaba(書く) から kitabe(書き込み、文章) を獲得します。

概念が説明の場合、その名詞形はその質の具体的な実例を意味します。 たとえば novi(新しい) から nove(新しいもの) を獲得します。

11.3に追加の名詞接尾辞を掲載しています。そちらも参照してください。

11.1.4. 形容詞を導き出す

‐i は形容詞と形容動詞の語尾です。

語幹の概念が説明である場合、その形容詞の形は「語根の状態にあるもの」を意味します。 例えば nov‐(新しいことを表す) は novi(新しい) を獲得します。

概念が行動である場合、その形容詞の形は行動によって生成される状態を意味します。 例えば loga(話す) から logi(口頭の) を獲得します。

概念がもの(有機物/無機物)である場合、その形容詞の形は「語根のようなもの」を意味します。 例えば名詞(以下、語尾のない単語は11.1.5を参照) insan(人間) から形容詞 insani(人間の) を獲得します。

語根が場所を表す単語の場合、その形容詞の形は「その場所からのもの」を意味します。

irania イラン, irani イランの
pakistan パキスタン, pakistani パキスタンの
amerike アメリカ, ameriki アメリカの
europe ヨーロッパ, europi ヨーロッパの
asia アジア, asi アジアの

11.1.5. 語尾のない単語

一部の単語には語尾に母音がありません。以下がそのルールです:

例えば「人間」は insane ではなく insan を使います。 同様に「良い」は boni ではなく bon を使います。 但し、全ての単語の語尾に母音を使う事をパンドゥニアは許しています。 柔らかい母音で終わる名詞の語幹に母音を必要としないのは、作者による芸術的な選択です。

11.2. 複合語

2つ以上の単語を組み合わせて複合語を作れます。 最後の単語は複合語で最も意味のある単語であり、 その前に来る単語は最後の単語を修飾するだけです。

複合語は語幹(単語から品詞語尾を除外したもの)で構成され、これらは結合母音 ‐o‐ によって結合されます。 3つ以上結合する場合も前述のルールに則って単語を結合していき、最後に品詞語尾を追加します。最後に追加する品詞語尾は11.3で解説する接尾辞になる場合もあります。

例1) kanosuy(涙)

      kan       (目)
   +  suy       (水)
____________
= kanosuy       (目の水→涙)

例2) termometer(温度計)

     terme      (温度)  
   + meter      (計測機器)
____________
= termometer    (温度計)

結合される側の単語が母音で始まる場合は ‐o‐ を使いません。

      dew       (神)  
   + iste       (提唱者、主義者)
____________
=  dewiste      (有神論者)

結合する側の品詞語尾は除外されます。

     pace       (平和)
   + iste       (提唱者、主義者)
____________
=  paciste      (平和の支持者、平和主義者)

11.3. 一般的な接尾辞

11.3.1. -bli 可能性形容詞

可能性を表します。動詞の語尾に連結します。

vidabli 表示可能な
vidubli (誰かが)見ることができる

11.3.2. -er 実行名詞/道具名詞

行動を起こす側の名詞を作ります。行動を実行する人、または道具を表します。

loga 話す → loger 話す人
beka 焼く → beker 焼く人
lida 導く → lider リーダー、先導者
filsofa 思慮する → filsofer 哲学者
komputa 計算する、データ処理する → komputer コンピューター
morta 殺す人 → morter 人殺し

派生語は語根とより緩やかに関連付けることができます。

sapate 靴 → sapater 靴職人
muskete マスケット銃 → musketer 銃士
kase レジ → kaser レジを打つ人

11.3.3. -ia 集合名詞/抽象名詞

集合名詞を作成します。 これは語根全体で名前が付けられた要素のグループを示します。 (訳注:学習し初めは能動詞の ‐a と紛らわしいが、能動詞が ‐ia で終わることはないため、慣れると判別できるようになる)

insan 人間 → insania 人類、グループとしての全ての人間。
kristi キリスト教徒の → kristia キリスト教、グループとしての全てのキリスト教徒。
filosofi 哲学の、哲学に関する → filosofia 哲学者、知恵の規律。

この語尾は地名、特に国名によく見られます。 但しこの接尾辞は体系的ではないため必須ではありません。 ‐ia で終わらない国名もたくさんあります。

arabi アラブ、アラビア人の → arabia アラビア
rusi ロシアの、ロシア人の → rusia ロシア
turki トルコ人、トルコの → turkia トルコ
asia アジア
indonesia インドネシア
italia イタリア

また抽象的な名詞の多くは ‐ia で終わります。

novi 新しい → novia 新しさ、新規
huri 解放された → huria 自由

行動名詞/道具名詞(-er)の後に追加すると作業場所を表します。

bekeria パン屋
fateria 工場
sapateria 靴屋

11.3.4. -is- 使役接尾辞

使役動詞を作ります。

jana 知る
janisa 知らせる
nota 忠告する
notisa 通知する

11.3.5. -ist- 傾向接尾辞

特定の方法で行動または思考する傾向があるか、 特定の政治・社会思想、もしくは宗教に従う傾向がある人を表します。

dew 神
dewiste 有神論者(1つまたは複数の神の存在を信じる者)
dewisti 有神論の、有神論的な
dewistia 有神論(1つまたは複数の神の存在を信じる考え)

11.3.6. -ul- 反意接尾辞

動詞の意味を逆にする動詞を作ります。否定を意味する単語を作るためのものではありません。

noda ~を結ぶ → nodula ~をほどく
tapa 差し込む → tapula 抜く

11.4. 機能語

機能語は単語を複雑な文にまとめるのに役立つ単語で、 新しい単語が追加されることは非常に稀です。 機能語は内容語とは定義上異なり、 言語構造の外の世界にある物事を指す開かれた語群です。

機能語には以下の特徴があります:

  1. 単語は1つの子音と1つの母音で構成されています。
  2. 子音は単語の一般的な考え方を示します。
  3. 母音は次のような構造的な意味があります:
    • ‐e は代名詞を表します。
    • ‐i は決定詞または修飾子を表します。
    • ‐a は前置詞を表します。
    • ‐u は後置詞を表します。
概念 -a (形容詞) -e (名詞/代名詞) -i (修飾子) -u (後置詞)
1 一人称代名詞 me
mi
私の
2 二人称代名詞 te
あなた
ti
あなたの
3 三人称代名詞 le
彼、彼女、それ、その人
li
彼の、彼女の、それの、その人の
4 再帰代名詞 ze
(彼/彼女/それ/その人)
zi
(彼の/彼女の/それの/その人の) 自身の
5 疑問文 ke
何?
ki
どちら?
6 近指示詞 ye
これが/これを
yi
この
7 遠指示詞 we
それが/それを
wi
あの
8 否定/無 na
無い
no
いいえ
nu
少ない
9 肯定/存在 sa
~に、~で
si
はい
su
~に満ちた
10 所持 da
~の
du
~の
11 地点 pa
~へ
pu
~行きの
12 起源 ca
~から、~以来
cu
~からの、~以来の